ひがし整骨院/ここから整骨院グループの東です。
現代は、人間関係・仕事・SNS・経済的な不安など、目に見えないストレスに常にさらされています。「検査では異常なし」と言われても、頭が重い・眠りが浅い・疲れが抜けない…そんなお悩みはありませんか。今日は、負担なく始められて効果が期待できる“呼吸”のセルフケアを、やさしく解説します。
「原因がはっきりしない不調」を感じるとき、自律神経を整える方法として、呼吸法を試してみませんか?
・仕事や人間関係、SNSの情報に疲れて「気持ちが落ち着かない」方
・薬に頼る前に、まずは「安全で簡単なセルフケア」を取り入れたい方
自律神経とは?乱れると何が起きる?
自律神経は、私たちが意識しなくても呼吸・心臓の鼓動・体温・消化などを自動で調整する神経。
交感神経=動くモードと副交感神経=休むモードのバランスで心身を安定させています。
ところがストレスが続くと、呼吸が浅く速くなり、交感神経に偏って「寝つけない・疲れやすい・肩こり・頭痛・胃腸の不調・不安感」などが出やすくなります。
この“見えない乱れ”に、もっとも手軽に働きかけられるのが呼吸です。
なぜ「呼吸」で整うの?——科学と禅の視点
ゆっくりとした呼吸は、迷走神経を介して副交感神経を高め、心拍変動(HRV)が整うことで、ストレス・不安の軽減につながると報告されています。
実際、1日5分の呼吸練習でも気分が落ち着いたという研究結果があり、対面でもオンラインでも、ひとりでも取り組めるのが強みです。
また禅の世界では古くから呼吸が重視され、道元禅師は「呼吸は静かに、息は丹田に至り丹田より出づ」と説きました。
熟練した禅僧の呼吸数は1分に2〜3回と非常にゆっくりで、一般成人(12〜20回)より深く静か。これは、腹部(丹田)を意識した穏やかな呼吸が、心身を落ち着かせることを示唆します。
つまり、昔の知恵と現代科学が「呼吸の力」で合流しているのです。
まずは基本の姿勢とコツ(準備編)
・椅子や床で、背筋をやさしく伸ばして座ります(反らさない)。
・肩の力を抜き、まぶたと歯の噛みしめをそっと手放します。表情はやわらかく。
・目は閉じるか半眼。呼吸だけに意識を向けます。雑念は「今は呼吸の時間」と静かに戻すだけ。
・最初は3分、慣れてきたら10分を目安に。
余計な力を抜くと、自然に息が深く長くなります。
ここからは、当院でも指導している自律神経を整えやすい呼吸法3つをご紹介します。
呼吸法①:腹式呼吸(基本のリラックス)
目的:副交感神経を高め、全身をゆるませる
やり方:鼻で5秒吸う→5秒吐くを繰り返す。吸うとき下腹がふくらみ、吐くときへこむのを手で感じ取りましょう。
時間:3〜10分。就寝前や緊張が強いときに最適。
コツ:吐く息で肩が下がる感覚を味わう。「吸うより、やや吐くを丁寧に」で、心拍が落ち着きやすくなります。
呼吸法②:ハチの羽音呼吸(ブラーマリー)
目的:頭のざわつきを鎮め、心を静める
やり方:人差し指を軽く耳に当て、口は閉じたまま、「んー」と声を響かせながら6〜8秒かけて吐きます。吸う息は静かに。
時間:1〜3分から。音は自分に聞こえる程度の小ささでOK。
コツ:喉や顔の余計な力みを手放し、胸の奥にやさしく響かせるイメージ。終わると頭がスッと軽くなる方が多いです。
呼吸法③:片鼻呼吸(ナディショーダナ)
目的:自律神経の左右バランスを整え、集中と安定を両立
手の形:人差し指と中指は曲げて、右手の親指で右鼻、薬指で左鼻を軽く押さえる形。
やり方:
1)右鼻を親指で閉じ、左鼻から静かに吸う。
2)吸いきったら薬指で左鼻も閉じ、1秒止息。
3)右鼻を開け、右からゆっくり吐く。
4)そのまま右から吸い、止息1秒。左から吐く。
これで1サイクル。吸う時間の倍で吐くのがポイント。2〜5分で十分です。
コツ:力まない。呼吸音は静かに。終わると頭と胸の奥が「フラット」に戻りやすくなります。
安全に続けるためのQ&A
Q. めまいが出ます。
A. 吐く息を短くしすぎる・力みすぎが原因のことがあります。強さより穏やかさを優先し、回数を減らしましょう。改善しなければ中止を。
Q. いつやるのが良い?
A. 就寝前・起床後・休憩時など、毎日同じ時間に3〜10分。続けやすさが最優先です。
Q. 病気がある場合は?
A. 心肺疾患・パニック症状がある方は、まず主治医へ。体調が揺れる日は短時間・低強度で行いましょう。
・呼吸は、自律神経に直接アプローチできる安全で手軽なセルフケア
・まずは「腹式」から。慣れたら「ブラーマリー」「片鼻呼吸」を2〜10分でOK
・大切なのは毎日続ける小さな習慣。昔の知恵と現代科学が、ともに呼吸の力を支持しています
今日ご紹介した呼吸は、どれも家で・職場で・移動中でも取り入れやすいものばかりです。「まず3分」から、ぜひ始めてみてください。
もし「やり方が合っているか不安」「不調が長引いている」と感じたら、私たちが姿勢・筋緊張・自律神経の状態を丁寧にチェックし、あなたに合ったケアをご提案します。
ご相談はLINEまたはお電話でお気軽にどうぞ。あなたの毎日が少しでも軽く、よく眠れますように。
柔道整復師 東剛士が監修しています

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